ネット店舗が安い理由と中国人観光客

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市場の値段が異常である(ネット店舗の方が安い理由)

ちょっと別の話なのですが、価格comが登場したことにより、市場の価格が異常なことになっているというのもあります。
具体的な商品名は出しませんが、実際にあった話です。
定価69,800円で仕入れ値が54,000円の商品が38,000円で販売されたというケースがありました。なぜ赤字にしてまででも販売するかといいますと、ライバル会社がその値段で販売しているからです。
赤字になってまででも安い店舗というイメージを客に植え付けるためには身を切る必要もあるのです。
既に赤字の商品に対して値引き交渉ってのはできなくて当然ですよね。
定価よりも安すぎる商品は値引き交渉がしづらい。当たり前の話です。言えば安くなるってのはいくら何でも無理です。

基本的に値引き交渉は受ける

さて、ここは家電量販店によって考え方が大きく変わる部分になります。
名指しすると流石にまずいので伏せますが、私の経験上、以下の部類にわけられました。

  • 一切値引き交渉を受け付けない
  • 決まった割合の値引きだけを受け付ける
  • 実店舗のネット支店なら値段をあわせる
  • 価格comに値段をあわせる

基本的に上2つは外国人向けの店舗、

外国人向けのサービスは店員を苦しめる

ここからは店舗側の事情がメインです。
外国人向けのサービスといえば以下のようなものがあります。

  • 免税
  • 銀聯(中国のクレジット決済方法)等で決済すると5%引き
  • まとめて買うと値引きする

このサービスもそれぞれ裏事情があったりします。

販売単価のノルマがしんどい

そもそも消費税というのは国に払うお金であり、免税で商品を売ったとしても店舗には一切痛手がありません。
しかし、これは店舗のシステムが悪いのですが、店員のノルマは税込みの売上です。
そして、ノルマには売上高のほかに点数、そして(売上÷客数の)販売単価があります。
値引き交渉は基本的にしますが、ポイント還元の方にもっていきたがるのはこの理由が大きいです。また、免税の客は自動的に消費税分の8%分ノルマからカットされます。
そして、商品の提示の値段から安すぎる値段で販売すると、(免税等で利益に関係なくても)本部から呼び出しがあり、怒られます。

ポイント分安くはしたくない

ポイント分安くするのは店員からすれば非常に嫌な客です。
ノルマの売り上げ、売り上げ単価が落ちるというのが主な理由ですね。
お店視点の考えは以前に記事を書いています。
ポイント10%還元について(ポイントの価値)

銀聯で決済すると5%引きなのは…

中国人に来てほしいからです。値引き交渉せず、一気に買ってくれる。店員も嬉しいし店舗も嬉しい。ただそれだけです。
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