ありがとうの意は「スパシーバ」。スパシーボではない(乂’ω’)

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ロシア語でありがとうと言えば「スパシーバ!」しかし「スパシーボ」という人もいますがいったいどういうことなのでしょうか。

ロシア語のルール

ロシア語というのは非常に厄介な仕組みがありまして、”o”にアクセントがなければ全て”a”に置き換わってしまうというルールがあります。
ちなみに文字にするとспасибо、さらにローマ字にするとspasiboです。しかしアクセントはsiの所。
そのため発音はspasibaとなるわけです。

辞書には…

さて、某辞典にはスパシーボでも出てきてしまうという。これはやはり、ロシア語のルールを知らない人がローマ字で読むと決まってスパシーボというからです。
なので似たような意味ということで載せているのでしょうが、そのせいで混乱させてしまうんでっしょうね

デジタル大辞泉の解説
スパシーボ(〈ロシア〉spasibo)
[感]ありがとう。

…ちなみにスパシーボでも伝わるには伝わります。その理由は次項にて

oをoのまま読む国もある

ロシアの隣国であるウクライナ。こちらもロシア語と同じキリル文字を使います。しかしロシア語にはない”і”とそれに似た”ї”が増えるぐらい。
ほぼ同じ文字を使い同じ読みをするためウクライナ人はロシア語を、ロシア人はウクライナ語を発音することなら簡単にできます。
しかし、このウクライナ語にはロシア語にある「アクセントのないоをаにする」という規則はありません。
そのため、ウクライナ語読みをするとспасибоはスパシーボとなるわけです。
ちなみにこのルールがないのはロシアの隣国でウクライナの上であるベルラーシにも当てはまります。
しかしロシア人にとって、ウクライナやベルラーシは田舎のイメージがあるらしく…スパシーボと読んじゃう国は田舎者か部外者(ロシア国外のもの)という印象を与えてしまいます。

結局…

ロシア人もスパシーボという言われ方は慣れてるみたいなので普通に意味は通ります。
間違いを気にしない人ならそのまま使い続けても意味は通じるでしょう。
ただ無理してロシア語を使ってくれているかわいい人みたいな印象になっちゃうかもしれませんね。