年金の貰える額を少しでも増やせるように(繰り上げ・繰り下げ)

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年金の受給は基本的に65歳からで、それよりも早めに受給することを繰り上げ、遅めにもらうことを繰り下げといいますが、それで自分に有利にできないかと考えてみました。

そもそも繰り上げ・繰り下げとは?

繰り上げ・繰り下げは先ほど説明した通り、年金を早くもらうか遅くもらうかなのですが、その他にも貰える金額に影響してくるようになります。
例えば、繰り上げ受給した場合、貰える年金は0.5%/月増え、繰り下げ受給した場合、貰える年金は0.7%/月上がります。
また、この金額は一生変わることはありません。
また、基礎年金のほかにも厚生年金にもあり、更に一部だけ繰り上げ。繰り下げなんてこともできます。

結果的に貰える金額

さて、この繰り上げ・繰り下げで自分に理由なようにできないかと考えてみました。
例えば仮に100,000円/月で貰えるものとします。
その際に1ヶ月だけ繰り上げ受給した場合、月々貰える金額は99,500円/月になりますが、その代わり1ヶ月早めにもらうことができます。
逆に1ヶ月繰り下げた場合、100,700円/月でもらえますが、1ヶ月分もらえないという感じです。

結果的に損するのか特するのか

さて、この部分ですね。これは繰り上げするか繰り下げするかで変わってくるもの。
結構言い方が悪いところがあるかもしれませんがご了承ください。
年金を100,000円/月貰った場合で計算します。
もしも繰り上げ・繰り下げしなかった場合、以下のようになります。
(10年間) 100,000円×12ヶ月×10年=12,000,000円
(15年間) 100,000円×12ヶ月×15年=18,000,000円
(20年間)100,000円×12ヶ月×20年=24,000,000円

1ヶ月繰り上げる場合

1ヶ月の繰り上げの場合、貰える金額は99,500円になりますが、64歳11ヶ月目の時にも99,500円貰えると言うことになります。
例えば75歳になった時(10年間)を考えると、
99,500円×12ヶ月×10年+99,500円(繰り上げ分)=12,039,500円
何もしなかった時とくらべて39,500円余計に貰うことができます。
さて、ちょっと飛んで85歳になった時(20年間)だとこのようになります。
99,500円×12ヶ月×20年+99,500円=23,979,500円
あれ、本来貰える金額より20,500円少ないですね…
このように、18年たった時ぐらいに逆転します。なので1ヶ月繰り上げて受給する場合、65歳から18年ぐらいたたずに死んでしまった場合のみ(83歳頃)、自分に有利に作用するようになります。

繰り下げ受給の場合

さて、繰り下げ受給の場合、繰り上げ受給の反対の現象が起こります。
1ヶ月の繰り下げの場合、0.7%/月増えるわけなので、100,000円/月の場合、100,700円/月になります。
65歳から10年たった場合。
100,700円×12ヶ月×10年-100,700円(繰り下げ分)=11,983,300円
本来よりも16,700円減った額になります。
65歳から20年たった場合。
100,700円×12ヶ月×20年-100,700円=24,067,300円
本来よりも67,300円増えた額となります。
さて、これは繰り下げた期間がながければ長いほど、逆転するタイミングが早くなります。
繰り下げは5年間まで有効なので、70歳から受給するようにすれば、35%まで増やすことができます。
ここまで来ると3年で逆転するようになるのかな。

結局の話

さて、ここから非常に口が悪いですよ。
繰り下げ受給のメリットとは早く受給されるようになるので、生活に苦しい場合は友好的な策となるわけですが、たった1ヶ月繰り上げ受給しただけで老後17年間生きると貰える額的には不利になってしまうわけです。
さらに、繰り上げ受給の期間が長いとより早く不利になるタイミングが来てしまいます。
もっとも老後から18年間も生きるつもりがないなら1ヶ月繰り上げ受給したほうが有利になるのかも?
もっと長く生きるぞ!生活もコツコツ貯金したから今のところ困ってないぞ!というのならできるだけ繰り下げ受給したほうが有利みたいですね。