なんやかんやで良くなってる米ロ関係

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いつもは日本や東アジアの話ですが今回は米露関係のお話。アメリカとロシアといえばものすごく険悪な関係というイメージが強いのですが、あくまで表面上の問題なのですね

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昔から仲の悪い米露関係

なんというか、昔からアメリカとロシアは関係がかなり悪いんですよね。犬猿の仲といいますか
今でもアメリカのやることなすことにいちいちアメリカがつっかかり、ロシアのすることなすことにアメリカがつっかかる。そういう構図がかなり多いです。
むしろロシアもアメリカの都合が悪いことをわざとしてるんじゃないかって、アメリカも権力を振り回してロシアを潰しにかかってるんじゃないかって
まあ表面上そういう外交をしていますが、実は内部的にはお互い強力な国であるがゆえ、強力しあってる部分もあるのです。

ウクライナ問題

2014年、ウクライナのデフォルト懸念でロシア側がクリミア半島を編入しようとし、ウクライナ問題として物議を醸しました。
経済的な問題になると、必ず誰かが強力をしてあげ、現状を良くして上げる必要があります。そこでウクライナがEUを味方につけるか、ロシアを味方につけるかで内部紛争がおきました。
ロシア側からすると、旧ソ連時代の軍事的な資料が外部に流出してしまうことの懸念でなんとかしてウクライナを取り入れたい!(というか大事な資料を流出させたくない)、またウクライナ東部はロシアとの関係がかなり深いため、ロシアにつきたいという親ロシア派が多くいます。
それと同時に、ウクライナはロシアと関係が悪く(旧ソ連時代にひどい扱いを受けてきた)、ロシア側には付きたくない!という人もいます。
本来、デフォルトを起こしかけている国の強力など厄介事にほかならないわけですが、ウクライナとロシアが軍事的な対立を起こそうとしていると他国は黙っちゃいられません。
最もそれにつっかかってきたのはほかならぬアメリカです。さすが自称世界の警察ですね
ここでアメリカの権力を振り回すことで体ロシア制裁を他の国も巻き込んで行っているわけです。

都合よく現れた新しい敵

今、世界を恐怖(?)に陥れようとしている(?)新しい敵「ISIS」が都合よく現れてきました。
ロシアとしては「ロシアが世界の悪者」とされようとしているのを都合よく他国に擦り付けることのできる敵が現れてくれたわけです。
さて、この新しい敵、自称「国」を名乗っている厄介集団は全世界の厨二病を味方につけようとしています。
これはアメリカとしても、アメリカの若者が騙されてISISに行ってしまう!これでは大変だ!ここで武力を割りと平然に使ってくれるロシアを仲間にするのが都合がいい!しかし自身の自称世界の警察の権威をなくしてしまってはいけない。ということで密かにロシアと関係を良くしていこうとしているのです。
あと、ロシアだってISISの危機に晒されています。つまりISISとロシアは敵対関係なのです。アメリカからすれば敵の敵は味方?いえいえそうではありません。敵の敵も敵です。むしろ敵国であるロシアと同じ敵を倒そうとしている。とても美味しい状況なのですね(なんかゴチャゴチャした話だな…)

更に現れた都合のいい敵

ISISの次にまた都合の良い敵が現れてくれました。それが中国です。
中国は新しくアジアインフラ投資銀行(AIIB)をアメリカ抜きで作ろうとしています。これの目的な中国の通貨「元」の力を強くしてくこと。そして中国のバブル崩壊の緩和剤にすること。
通貨というのは信用が大事なので、力を強くすることは大事なのです。アメリカにも勝てる力を手に入れることが大事になるのです。
アメリカとしては経済的に危なっかしい敵は排除したいという気持ちです。ここでまた強力してくれるかもしれないロシアと更に関係をよくしようという方向へ持って行ったわけです。
中国とロシアは仲がいい。主に同じ途上発展国だからという理由なのですが、正直ロシアからすれば中国へのメリットはそう多くはないのが実情なのです。
それぐらいなら力のつよいアメリカと関係を良くするほうがいいわけですね。

結局

すみません。少し話をはしょりすぎました。
つまりはアメリカにとっての敵を排除してくれる味方が皮肉なことに「敵のロシア」なのですね。
そこでくだらない意地を張っている場合ではありません。敵を排除してくれるなら味方につけるべきなのですから
日本からしても厄介な中国、そして危険なISISと戦ってくれるロシアを味方につけることが大事なのではないかと私は思います。

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