株とFXと投資信託のリスクの違い

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投資といえば何を想像しますか?株?FX?それとも投資信託?
それぞれのリスクの違いを比べてみましょう。

イギリスEU離脱時の東京証券取引所

イギリスEU離脱時の東京証券取引所

それぞれのリスクはぜんぜんちがう

よく株やFXの違いを考えず、同一視する人がいます。確かに株もFXも投資信託も値段がついていて、それが変動することによって利益や損失がでます。
なのですが、値段の付けられ方には大きな違いがあります。それを無視するのは大変危険です。

株のリスク

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株の値段の付けられ方は、企業の価値と利益によって変動します。
また、株には時価総額というものがあり、企業の価値はそれで判断されます。しかし、時価総額はあくまで判断材料であり、毎日のように変動するものなので絶対的な価値ではないです。
時価総額 = 発行株数 × 株価
発行株数は滅多に変わることはないですが、株価は毎日のように変動していますよね。
また、良い材料が出れば株価はあがります。しかし利益が確定したわけでもないのに株価が上がる。ここに注意点があるわけです。

企業の価値はそう変わらない

例えば100億円の価値がある会社があるとします。
この会社の発行株数が1億株だった場合、本来つくべき株価は100円となります。
しかし、何か良い材料があって株価が120円になったとしましょう。
本来の価値は100億円なのに、時価総額は120億円になってしまいました。たいていの会社は時価総額 > 本来の価値です。
なので株価は非常に不安定でいきなり上がったり暴落したりするのです。

ベースは利益

株価の付けられ方のベースは利益です。毎回の決算には1株あたりの利益という項目があるはずです。
けど、良い決算が出たら本来上がるべき株価以上に暴騰しますよね。株に適正価格というものはあっても、その通りになることはほとんどないのです。

FXのリスク

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FXのリスクは毎日のようにでるニュースと思惑です。
株と違い、FXは国の信用がベースになっています。そして国に関するニュースは毎日のように出ていますよね。
また、企業の場合は利益を見れば良いだけですが、FXの場合は指標というものを見ることになります。この指標がやたら多い!なので個人が手を出すにはちょっとつらいものがあります。

通貨に適正価格はない!

さっきの株だと1株あたりの利益をみれば大体どのぐらい上がるべきというものがわかりますよね。けどFXにはそのような上がるべき数字というものがはっきり出ていません。
では変動はなぜ起きるのでしょうか。
それはみんなの思惑です。
ただ上がりそう。下がりそう。っていうだけの考えで変動しているのです。しかし人によって思い方は別々ですよね。だから通貨の価値っていうのは常に動いているのです。
しかし指標がベースなので、数字だけで判断できるのがFXの特徴です。なので株ほどの知識は必要ないため、初心者向けと言われています。

取引高が圧倒的に多い

株だと株主が主に取引しますが、FXは一般人にも取引しています。(間接的に銀行が入りますが…)
取引する人数、通貨高が圧倒的に多いのがFXの特徴なのです。なので価格変動が多い上に激しいんですね。

投資信託のリスク

投資信託は株やFX以上にリスクはありません。変動幅も比較的緩やかです。
ただ投資信託のリスク(?)は別のところにあり、手数料が非常に高いという欠点があります。

投資委託手数料がやけに高い

投資信託には投資委託手数料があります。これはその名のまんま、投資をプロに委託しているため、委託手数料が取られてしまいます。
これが非常に高く、金額等の2%というのもザラにあります。
2%というと安いように感じますが、10万円の投資でも1,000円取られます。株の取引よりり下手したら高い!
しかも、投資信託で損してもこの手数料は取られます。踏んだり蹴ったりですね

責任感が少ない

投資のプロに任せている…と言ったら頼もしいように感じますが、そのプロは別に責任を負わないので適当な投資をされる危険性があります。
基本的にどの株に投資しているとかの情報は見れるのでしっかり確認する必要があります。といっても損が出ても責任を負うのは投資信託を買った人であって、取引した本人ではありません。

他にも手数料てんこもり!

投資委託手数料だけではありません。購入するのにも手数料が要りますし、物によっては投資信託をやめるのにも手数料がかかります。
いくら投資信託の基準価格が上がろうと手数料負けすることもありますので、その点注意する必要があるのです。

結局リスクはつきもの

投資するにはどうしてもリスクがいります。投資自体簡単なものではないですが、自分にあったものを選ぶようにしましょう。