外でコスプレすることの意味と問題

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「外でコスプレをする」ということがしばしば問題視されていますが、一体何がどういけないのか。開設します。
私は外でコスプレするのは状況次第だと思っています。賛成でも反対でもないです。
前は賛成派だったんですけどね。コスプレをいろいろな状況でしていくたびに否定派になってきてる感じです。

外でコスプレをすることの意味

そもそも、外でコスしたいっていう人にあまり深い意味というものはないと思っています。もし、することに意味がある場合は下の方にある「コスプレを認めてもらうには」を見てみてください。

法律上の解釈

難しい話しは抜きにして考えます。2つの種類の場所によって解釈が変わります。

公道(普通の道)

一番引っかかりそうなのが道路交通法ですね。引っかかりそうなところが2種類あります。
まず1つ目が道路の専有です。普通に歩いているだけ、というより通るだけなら問題ない可能性が高いです。
これは集団でコスプレをして、道路の一角を使用するという時に問題になります。そしてこれを警察が発見した場合、注意され退去命令される場合が高いでしょう。
道路はみんなが使うものなのでこのように専有した場合は法律違反です。
2つ目は道路上で迷惑な行為と取られ、通りかかった人等に通報されるケースです。
この場合、他の人が不信に思った・迷惑に思ったと言う理由でまず職質、状況次第で退去命令というケースです。
これは専有しようがしまいが、そう思う人が出ることに問題があるのです。

私有地(とその周り)

これも状況次第ですね。例えばお店の前(駅の中等も含む)でコスプレの状態で居られた場合、営業妨害として受け止められる可能性があるというものです。
これも、お店の人や駅の人等、その私有地の人が迷惑と思うだけで通報され、退去命令が下るというものです。
そもそもコスプレの状態でも騒ぐべきではないもの、コスプレという目立つ格好ではなおさらの話しですよね。

憲法上の問題

さて、それでも別に歩くだけならいいんじゃないの?という人はいるでしょう。そういう人が決まって使うセリフが「表現の自由があるし~」っていうセリフですね。
これに関しては「公共の福祉」というもので微妙なものになるでしょう。誰かが表現の自由といってパンツ1枚になって走り回っているとしましょう。
普通、それをみて不快に思わない人はいないでしょう。必ず不快に思う人が出てくるはずです。(あなたが何も思ってなくても他の人が不快に思う、ということです。)
それはコスプレの衣装という派手な格好をすることでも同じようなものなのです。明らかに普通の服装と違うのですから。

どういう服装なら許されるの?

ここではコスプレをするということだけを考えて言いますと、どのような服装でも控えるべきです。
さっきから派手な格好と言っていますが、別に派手ではない制服とかでも、何かの作品と断定できるもの。いや、、版権が絡んでいるものと言えば話が早いでしょうか。
コスパティオやアニメイト等で売られているコスプレ衣装は版権料一緒に含まれていて、購入の時点で版権料を払っている。といっても、「版権をこういう状況で使っていいよ」というものははっきり決まっているのです。
例えば著作権で例えても、それを掲示の目的で使う・販売などお金の絡むもので使う。っていうので差が別れるのです。
レンタル屋で貸し出されているCDディスクと、普通のお店で売られているCDディスクが違うのはそういう所から来ているのです。
そのため、版権を払っているから許される。というものは存在しません

外でコスプレが嫌われる理由

一番の問題はここでしょう。法律の問題・憲法の問題とはまた別の問題も関わってくるのです。
大きな理由としては、コスプレしている人が何か厄介をやらかした場合です。
そこで叩かれるのはその作品、そしてその作品のファンそのものです。
身近な例で言えば鉄オタでしょうか。変なことをやらかす鉄オタがいるせいで「鉄オタはマナーが悪い」と印象が植え付けられるのです。当然、鉄オタと一概に言ってもそのような人ばっかりなわけではありません。むしろマナーがいい人の方が多数のはず。一部の馬鹿のせいで、このコンテンツそのものが悪口言われてしまうのです。
これはコスプレというもの自体にも含まれるのです。
極端な話、コスプレをした人が殺人をして真っ赤に血を染めて街なかを逃走したとしましょう。絶対コスプレ自体の印象も悪くなりますよね。そんな極端な例はないにしても、小さなことでも積もれば山になるのです。それが鉄オタ…なんですかね。

コスプレを認めてもらうには

さて、たぶんこの記事を見ている人の本題はここでしょう。
個人的にエンターテイメントとして楽しみたい人はいるでしょうし、いくつかのパターンでご紹介します。
ちなみに、ただ外でコスプレしたいから。その理由が本人が楽しみたいから。って理由で外でコスプレするのはやめましょう。そういう人に限ってトラブル起こすのです。自分はそんなことしない?いえいえ、いつかしますよ。実際やらかした人を私は知っています。

イベントとして

もっともポピュラーなのがイベントとしてですね。コスプレイベントなら、その施設内なら自由でしょう。あ、でもイベントのルールは守りましょうね。
ここでは自分をはっきり主張していいばしょです。自分のコスプレを自慢しましょう。そして他の人のコスプレを研究してみるともっと面白いですよ。

ライブとして

ライブとしてコスプレする人は以外と多いのではないでしょうか。これも一種のコスプレイベントとして考えて貰っても構わないと思います。ただし、メインはライブです。そのため派手は装飾は控えましょう。
例えば髪飾りとか。ライブ中でジャンプしている時に飛んで行くと他の人に迷惑がかかります。
あとウィッグも私は控えた方がいいと思います。確実にウィッグを傷めますし、毛が後ろの人とかに刺さってしまいます。あれ地味に痛いんですよね…
ライブで完コスを目指すのはやめましょう。できるだけ動きやすいものにするべきです。正直着ただけコスがライブでは最も好かれるかもしれない。それか、ライブの外ではしっかりやって、入る時にほとんど外す感じで。
あと、ライブ会場周りの建物にコスプレで入ること。これは正直あんまり褒められたものではありません。
会場に隣接されたコンビニならまだいいでしょう。会場から少しでも離れているようならやめておきましょう。それはさすがにダメです。

個人としてする

さて、これが一番問題ですかね。
一体する理由は何なのでしょうか。自分自身だけの問題ではなく、本人とは全く関係ない人に楽しんで貰いたいという理由があるなら、下準備さえすれば私は構わないと思います。
例えば、マラソンの時の仮装なんかですね。あと個人でイベントを企画してやるとかでしょうか。
もう一度言いますが、下準備をすれば、私はいいと思います。

外でコスプレをする下準備

個人でコスプレをする場合、人に迷惑を絶対にかけないことを一番に考えましょう。
コスプレに理解のない人から文句や悪口を言われても反論しない。ともかくトラブルになるような自体に発展させないことを肝に銘じてからしましょう。
コスプレをしたあなたは他の人よりも立場は下です。そんな気持ちで。というより、悪口を言うような人に理解してもらおうと反論した所で理解なんてしてもらえませんよ。
あと他に準備するものが幾つかあります。

道路使用許可

いつ、どこからどこまでの区間を、何を目的で、どのように、何人でするのか。と明確に記して警察署へ提出しましょう。その際に収入印紙として3,300円ほど必要になります。
え、無料でしたい?ただで何でもできることなんてないんですよ。必要出費です。
さて、これが一番面倒なことなのですが、ともかく明確に記さないといけないです。あと現場責任者の連絡先とかも書かないと。そして許可は3営業日ぐらいかかります。すぐには発行してくれません。
ただ、ここにちょっとしたチャンスがありまして、「この程度で許可を出すほどでもないだろう。だから許可は出せない」と言った場合、その時には「計画書だけでも預かってください。」と言いましょう。
これは、住人など、他の人から通報された場合、内部処理をしてもらうことに意味があります。あ、警察によっては本当に預かるだけしかしないところもあるので、「内部処理をお願いします」と言っておきましょう。
最も、私の場合、3回道路使用許可を取りに行ったのですが、見事に3回とも「この程度で」の理由で断られまして、そして3回とも内部処理をお願いしました。おかげでスムーズに計画を進めれました。警察に後日伺った所、別に通報も来ていなかったようですが
あと、この内部処理は警官に対しても効果があります。職質された時に、ちゃんと計画書を出していると言っておけば、警察が既に認めた計画ということになりますので注意されることもないでしょう。最も騒いだりとか人様に迷惑をかけていない場合のみですが。

まとめ

さて、この外でコスプレというテーマの記事はもう3回目ぐらいなのかな。結構書きました。
そのたびにどんどん否定派になっていってる気がしますが…
私が一番怖いのは、自己を正当化して、外でコスプレなんて自由になっていい。好き放題していいなんて解釈してる人が増えて、人様に迷惑をかけることです。
言い方が悪いですが私もコスプレを楽しんでいる身、許してください。
コスプレ自体、人から認められにくく、なおかつ喧嘩を売られやすい趣味である以上。ある程度割りきって、人と上手に付き合っていく必要があります。
それを上手にできる人が全てではないでしょうし、一番の悩みどころはそこになっちゃいますね。

追記

さて、ここまで記事を書いていてちょっと矛盾を感じた所があります。
それは、版権は部分的に認められているということと、他人へのエンターテイメント。というところですね。
まあ結局、アニメやマンガとかのサブカルチャーは黙認でできていますから、人に迷惑をかけなければこれも黙認…なのかな?