ゆうちょ銀行の国債買取について

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ゆうちょ銀行への預金預け入れには複数方法がありますが、その中でも手間が掛かる分高利率なのが国債を買うということです。
ゆうちょ銀行が国債関係で取り扱う業務は購入、それを担保にした貸出、買い取りです。

ゆうちょ銀行の国債買取は一般的ではない

ここでの一般的ではないというのは、朱の業務とはしていない。基本的にすることは推奨していない。お金の返済等をする最終手段として取られます。
そもそもゆうちょ銀行で国債の買い取りをしてもらうというのは、国債を担保にした貸付をしていて、返済できなくなったというのがほとんどではないでしょうか。
実は私も、担保にしていた国債の満期がもうすぐ来るという中で、その分の返済を忘れていて強制決済させられまして、この時初めて流れがわかったのでまとめておこうと思います。

買い取りはゆうちょ銀行に有利な条件で買い取られる

先程も申し上げたように、ゆうちょ銀行の国債の買い取りは朱の業務ではありません。ゆうちょ銀行で預けている国債は「国債等振替口座加入通帳」で管理し、その国債のみゆうちょ銀行に引き取ってもらうということができます。
その際に、手数料として「前回分(と前々回分も含むこともある)」をゆうちょ銀行に渡すことになります。それと同時に、その時点での利子を受け取ることができます。
まさか国債買取の手紙と思わずに汚く開けてしまいましたが、買い取り時にはこんな感じの手紙が届きます。
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貸付の返済としての買取期間中はちょっと変わった貸付に

さて、ここでゆうちょ銀行の謎なところが出てきます。
ゆうちょ銀行はお金を個人法人ともに、担保なしに貸付することを許されていません。例えば、定期の安全資産、また国債の比較的安全(元本保証ではない)な資産を担保にした貸付はできますが、消費者金融機関のような担保なしに信用で金貸しすることはできません。
しかし、国債の買取受付から実際に買取される(譲渡される)のには3営業日ほどかかります。
その間は、担保にしていた国債が、その人のものと認定されなくなるため、一時的にゆうちょ銀行からお金が貸されます。
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ゆうちょダイレクトの画面ですが、このような表示になります。「担債買取中貸付」という表示になっています。
この時の利率がどのようになっているのかは疑問ですが、国債を担保にした貸付扱いなら国債の利率+0.5%だと思います。

まとめ

ゆうちょ銀行による国債の買い付けはゆうちょ銀行に有利な条件で行われる
国債を担保にした状態で買取する場合、譲渡期間中のみ別の方式で貸付される(?)