最近、東芝・三菱自動車といい日本の企業で謝罪する機会が多いように思います。その度に社長が頭を下げる。なのにその問題が解決したことってそう多くないように思います。
謝罪の考え方は国によって変わってくるため、受け取られ方が国によって変わるのです。
日本は団体主義
日本は団体主義の国と言われています。日本で生活している方なら嫌というほどわかることだと思うのですが、団体主義の考えというのは他人に迷惑をかけてはいけない。もし迷惑をかけてしまったら謝罪しまくって許してもらう。許してもらえないならひたすら謝るという考えだと思います。
しかしこれは個別主義の国だと不誠実だと受け取られてしまうのです。
世界の国々の中ではどちらかというと個人主義の方が多いです。
日本は集団主義だから仕方ないことなのかもしれないのですが、日本がグローバル社会の中で苦戦している理由の一つだと思います。
個別主義的な考え方
個別主義はその人がやらかしたことはその人の責任だと周りはわかっています。ただ謝罪することは大事、ただそのタイミングに問題があるのです。
例えばロシアの場合、上司に謝罪する時にまず謝罪をすることはしません。まずその原因を述べる。なんでやってしまったのか、そして解決策を述べる。そのあとに謝罪をするのです。
これは謝罪するぐらいなら反省しろという考えから来ています。
謝罪すること自体、誰でもできて簡単に口から出せるので、なんども謝罪されると心の中では何も反省してないのじゃないかと不審な気持ちに成るんですね。
プーチン露大統領が過去に言った言葉なのですが、「謝罪は1回で十分だ」と言ったのにはこのような背景があるからです。
文化は国によって色々
そもそも文化なんて国によって違うのです。日本は集団主義だから、そのようにやればいいんですよ。
ただ日本語と英語は全然違うって言われているように、文化面でも少数派である団体主義に属しているわけです。
どうしても日本はグローバル社会に入りづらい国なんですよね。それは仕方ないことなのですが…