最近、電気屋とかでポイント10%還元!っていうのをよく見かけるようになりました。その時にポイントを金券として考えればお買い得と思いますが実際どうなのか、調べてみました。
ポイント還元が高い意味
まず電気屋がポイント還元とかする意味なのですが、電気製品とは収益率がボチボチ高いものです。あの高い製品を定価で電気屋はまずないので値引きが基本となるわけですが、そこで激しい価格競争が起きるわけです。
まず製品の値段が高い、そして収益率が高い。というのはどういう意味かと言いますと、カード払いされた時の加盟店手数料がかなり高いというのを指し示します。
さらに、電気屋の場合支払い方法が豊富だったりしますよね。現金払いは基本でカード払い、商品券などの金券支払い、また店舗によっては電子マネー払いとか後払い(だいたい法人向け)など豊富です。
だいたい支払いを受け付ける会社の規約に支払い方法で別途手数料を取ることを禁止しているパターンが多いため、電気屋としてはカード払い等されると収益が悪くなるわけです。
そこで登場するのがポイントという制度。手数料を取るのがダメならポイントの還元率を引き下げればいいじゃないか!ということにたどり着くのですね。ここがポイントの高還元率の発端だったりします。
実質価格の闇
ある商品Aがあるとし、そのメーカー小売価格は13万円とします。
ある店舗Xはその商品を100,000円で販売。ただしカード払いは対応してない。
また別の店舗Yは111,000円で販売、カード払いには対応してるけど還元率は8%に落ちるものとします。そしてその店舗の謳い文句が「ポイント11,100ポイント!実質99,000円です!」と書いている。
さて、どちらの方で買う人が多いと思いますか?
日本人は時になぜかポイント還元を重視するんですね。それで還元率低くなるぐらいなら現金で支払おうとしまs。
結果的に「実質」と歌っているY店にお客さんが集まり、さらに現金支払いしてくれる人がある程度多くなるので収益率もある程度落ちづらくなります。
さて、この実質っていうの怪しいと思いませんか?この世の中、実質って言葉にいい意味が隠されてるパターンはまずありません。
ポイントは後で跳ね返ってくる
ここまで読んでいただいた方はだいたいどこのお店のことを言ってるのかわかるんじゃないでしょうか。あえて出しませんが。
ポイント10%還元とかの高ポイント還元は必ず値段に跳ね返ります。
結局、本来もっと安くできるものがある程度上乗せされて販売されることになり、お客さんにはポイントという形でお得っぽさを出します。
そしてだいたいのお店は、ポイントを支払いに当てた分はポイント還元されません。
結局は本来安く買えるものが大量にポイントを消費してそれと引き換えることになります。
言ってしまえば、10%還元のポイントに10%の価値はありません。
実際のポイントの価値は?
先ほども言ったように、本来100円とかで買えるものが110%ぐらいの値段になって販売され、実質価格を下げることで安く見せています。
10,000円のものを買えばポイントは1,000ポイント。しかしそれで買えるものは1.1で割った価格の909円分のものしか買えなくなるのです。(もし全部ポイントに当ててお金を出さずに買えた場合、ポイントは1ポイントもつきませんから。)
さて、ここから計算式になります。
本来、販売されるべき値段(ポイント還元がない場合)を10,000円とします。
●販売価格は実質で考えれば安く思える値段に設定するため、10,000 / 0.9 – 1 = 11,110円と設定します。
そうすればポイント還元は1,111ポイント。そして実質価格は9,999円と表示することができます。
しかしそれで手に入れたポイントで買い物をする場合、本来よりも1.1倍弱(正式には値段/0.9-1)高い値段で割りあてる羽目になります。
●もし1,111ポイントだけで他にお金を出さずに買おうとすれば逆算した(売値+1)*0.9(円)分のものしか買えません。つまり1,001円分のものしか買えないのです。
●さて、結局11,111円でものを買ったって本来の価格でいう1,001円分のものしか買えないのですから、実質値引きは1,001円となります。
電気屋の言ってる実質9,999円!っていうのは本当かもしれませんが、実質の販売価格は11,111-1,001=10,110円となるわけです。
●さらに電気屋にとって都合の悪い支払い方法をされたらポイントの還元率を下げればいい。それでも8%もあれば高ポイント還元だと思いますからね。
結局ある程度の収益率は保証されたも同然なのです。
結局、安いように思えた商品は実際そんなに安くないのです。
なお余談ですが、さっきのことを踏まえてみると実際は1%ほど高く買ってることになりますね。
実際のところ…
ポイントというのは正義なんですよ。
電気屋からすればポイントがたくさんあれば無駄な買い物をしてくれる。つまり買ってもらえれば連鎖的に買ってくれる。
某電気屋なんてポイント還元の率を下げれば延長保証までしてもらえるそうです!予定に電気屋は収益率アップですよね。
カードとか商品券支払いとか面倒な支払いされたらポイント還元を下げればいい。実質、お客さんに支払い手数料を支払わせえれる。すごいシステムですよね
よく考えられたシステムですよね。私もそういうお店のポイントが3000ポイントぐらい余ってるから早めに消費しないと…